母の話、である。
大阪梅田のヨドバシカメラに叔母と洗濯機を買いに行ったらしい。
その辺の事情は忘れてしまったが、洗濯機の発送の段取りとかで待っている時間に、ソフトバンク系列の会社からプロバイダー契約の勧誘を受けたそうだ。

ものすごく丁寧で分かりやすい説明に感動し、しかも今入っているソネットの契約内容を調べ、不必要な項目の契約解除やその他さまざまに手を尽くしてくれた結果、ソネットからソフトバンクへの乗り換え決めたという。

実は母は、ぼくたちの感覚では考えられないぐらい何度もプロバイターを替えている。そのたびにメールアドレスがかわるので、母のメアドで、今生きているのがどれなのかよく分からず、昨今はショートメールしか送っていなかった。

おまけに母は、長期入院をしている間に自分の契約している(生きている)メアドがどれか分からなくなったらしく(笑、ぼくに調べてくれというので、パスワードは分かるのかと聞くと、あれこれと言うものの、いずれのパスワードも反応せず違います、と表記される結果になる。なので、もう一度新たにメアドを作り直したいとの希望もあって、ソフトバングと契約したんだとか、変な理屈まで加わった。

うちの実家は、自分たちが帰ったときも普通にネットにつながるよう無線LAN環境にしている。母はソフトバンクから送られてきたルーターに何の疑問もなく付け替え、急にインターネットがつながらなくなったと電話があった。
それは当たり前でしょ、というのも87歳の母にはかわいそうなので、新しい波を探してそちらに接続しなおしパスワードを入れるように指示した。でも、その新しい繋ぎ先が分からない分からないと連絡がくる。

まあ、それを見つけるのはかなり難しいとか思っていたら、母の面倒を見てくださっていいるヘルパーさんが見つけてくれたと連絡があった。ではパスワードを入れたらそれで繋がるでしょと説明しても、あかんあかんとの一点張。

さて、大阪に出張の機会があり、自宅に泊まった際母のネット環境を整えようと、まずは自分のMacで試した。するとすんなり変更できて繋がった。あれ、どういうこと?と母に問うたら、ほんなら電話したみるわと、しかるべきソフトバンクの相談センターに電話してぼくにかわるように言う。
あれこれと自分は繋がったなどと説明しつつ、母のPCは繋がらないのですと聞くと、それはもうパソコンが壊れているとしかこちらからは言えませんとキッパリ。
ええぇ、買ったばっかりやで、なんでやのん。と母は意気消沈。

母に、もう一度はパスワードを入れてみなよというと、もう覚えるぐらい入れたわと入力している手元をみたら、なんとテンキーにNum Lockがかかってただけだった。
それを解除して入れなおすと普通につながる・・・。脱力。ソフトバンクのお客様担当さんごめんなさい。

翌朝、今度はメールアドレスの設定をすることになった。
こちらの方が、実は先にやってほしかったぐらいやで、と母はいうが、ネットにつながらなかったらメアドの設定はできないよと心で思いつつ、向こうから送ってきた書類を見せてと頼む。いろいろと出してきたものの、メアド設定に必要なパスワード等が書かれた情報がどこにもない。

お母さん、これで全部? 母は必死で書類の束を手繰りつつも、それだけやで、と。どれを見ても、インターネットのスタート日時とか料金体系とか、そんな内容ばかり。

ほな、また電話してみるわ、あんたかわってやと電話をし、担当者が出たのでその旨を訪ねた。すると・・・。

はい、メールアドレスの設定についてはお申込みをされておりません、だと。
それには月々500円よけいにかかります、という。果たして乗り換えた方が安かったのかどうか・・・。
そりゃ、いくら探しても見つからないよなあ。

そして母の新しいメアドは、次回に持ち越された。



ラジオに出演しました。

テレビのロケを一年間やって身に着いた、というか必然的にそうせざるを得なかった結果の特技、というほどでもないけど、テクニックが、ぼくに加わった。
収録中にいろいろと今の話をしながら、頭の中では次に何を話すか考える、という技だ。

閑話休題、あるドラマーから聞いたネタ。
彼はずっと、ミュージックフェアーという土曜の夕方に塩野義が提供している長寿番組でドラムを担当していた。あの番組は30分だけど、収録は何本にもわたって行うそうで、その間出演するアーチストは、ロックもあればフォークも、そして演歌までと幅広い。
次々と曲調が変化する中で、一番大変なのはリズムをつかさどるドラムである。そんな要のドラムが、ついさっきまでドカドカとロックの音に合わせてたたいていて、次は演歌のスローなナンバーとなっても、どうしてもロックのときのリズムに引きずられタイミングが早くなってしまうというのだ。
そこで、その優秀なドラマーは、現在収録中の曲をたたきながら、ヘッドホンではずっと次に演奏する曲を聞く、という荒業で、リズムやテンポが前の曲につられることをしのいできた、というのである。
本当に、スゴイプロフェッショナルな話だなあと感動した。
そして、なるほど、とも思った。

そこで冒頭のテーマに戻るわけだが、そのドラマーの仕事ぶりを参考にし自分も、テレビの収録中には、リアルタイムにいろいろと話している最中に、次に何を話すのか頭の中で考えるという技を体得した。
普段そんな習慣がないので気づかないけど、やってみると意外とできるもの。
具体的に言えば、今、かつ丼の歴史について話している、その話をしながら、次にかつ丼の味についてあれこれこういう風に話そうと頭の中では考える、という感じ。

ところで先日、コミュニティFM局のラジオ番組に呼んでいただき収録をした。全部で三本録ったのだけど、そのうち二本は日本語、そしてもう一本は全編英語のみの放送だ。相手は同じでバイリンガルのDJ。彼が持っている日本語の番組と英語の番組にゲストで呼ばれた体である。

日本語の収録は、前に説明したように、今しゃべりながら次に何をしゃべるか考える手法で、かなりスムーズにこなすことができた。ところが問題なのは英語。今しゃべりながら次に何を話すか考えるのは同じ。
でもね。それを自分の貧困な英語力できちんと説明できるかまで見極めなければならない。
大変だ、時間が足りない。

食の話とか一通りして、音楽も好き、みたいな展開になって、好きなジャズミュージシャンは誰ですか、との質問が突然来た。なんでジャズ限定なんだ、そして次はおそらく、そのアーチストのどこがファンなの、と来るに違いないと予想。とすれば、単純に名前だけではなくそのアーチストの魅力も英語で伝えなければならない。

個人的にはジョン・コルトレーンが好きなのだけと、安易に答えて魅力も英語で語れるのか。あ、コルトレーンって、英語ではコールトレンと発音するんだったかな、うしゃー、こりゃだめだ。で、次に、あまり考えず、口からついて出たのがビル・エヴァンス。案の定、魅力はと聞かれ、白人らしい厳格さ、正確さみたいなことを言ったか。
およそジャズミュージシャンら対する賛辞ではないよなあ・・・。
うー、後悔しきり。

東京の地下鉄

東京で暮らして30年を迎えようとしているが、未だに東京の地下鉄(今はメトロというらしい)は、ややこしい。
というか、ぼくが東京に引っ越したころからの思い出話も少し書いておこう。ドア地蔵に続く鉄道ネタである。

平成とともに東京に来たぼくが、もっとも驚いた三点は、
未だまったく自動改札ではない
東京メトロ、当時の営団地下鉄車両に冷房が利いていない
(当時、高円寺に住んでいた友人は、冬は地下鉄、夏はJRで通ってたなあ)
車掌が「ドアを閉めます」とアナウンスすること、である。
あ、もう一つあった、というかこれは未だに西武線とかでは採用されているようだが、
こんど  つぎ  そのつぎ
これは不親切以上に、日本語としても変である。

東京が、そのころまったく自動改札化ができなかったのは、組合の力が強すぎたからだと誰かから聞いた記憶がある。
当時は分割民営化の直後で、ものすごい過渡期だった。
「渋谷に行けば、JRって外人の友達までいるんだぜ」というウッチャンナンチャンのネタも生まれた。
分割民営化に反対しつつもJRに残った人たちが、JRが運営する立ち食いソバ屋とかに異動になり、
国鉄ユニオンのバッチを付けて仕事をしていたことを覚えている。

さて、本題というか、東京の地下鉄について続けてみたい。
なによりネーミングが不適切だ。
銀座、丸の内、日比谷、千代田、有楽町。
これらって、すべて徒歩10分圏内。その違いも個性も見いだせない。
大阪から出張で来た友人が、有楽町から日比谷に行くのに地下鉄に乗ったという話を聞いたことがあるが、地下鉄の路線が違うとの認識で、そこそこ距離があると感じたのだろう。

世界的に見て、最近の地下鉄の路線名は、番号か始点・終点の名前になることが多いようだ。
例えば丸の内線なら、新宿・池袋線、銀座線なら渋谷・浅草線。でもこれでも、どこを通っているのかよく分からないよなあ。
その点、大阪は優れている。計画的というか、主軸交通網としての将来の発展を予想して考えられている。
多くは幹線道路の下を走っていて、幹線道路の名前が付いているのだ。御堂筋、堺筋、谷町筋、四ツ橋筋・・・。

その昔、御堂筋の延長線上、千里の地に大阪万博の会場を作り、御堂筋を延長して新御堂筋とした。
大阪では、千里の道も一歩から、ではなく、千里の道も新御堂から、という。

リーダーズ・グルメ

さて、もう一つ連載のご案内です(恐縮です)。

ある食事会で隣り合わせた男性が新進気鋭の会計士さんで、その方を中心としたグループにて、経営者向け情報に特化したウェブサイトを運営されてるのですね。
で、隣り同士自己紹介とかしながら、グルメのことを書いたりしてます等、そんなことを話していると、突然、うちのウェブサイトに連載をしていただけませんか、というご依頼。なんとも光栄なお話しで、お引き受けをすることになりました。

経営者の方に向けた情報サイトなので、お声をかけていただいた先生からは、そんな方々が参考になるようなお店がベターですね。というご希望でした。で、ここからは自分の企画なのですが、それなら、従来のようにお店や料理を紹介するだけではなく、そのお店の経営者からもお話を伺ってしまおう。つまり、レストランとして優れ、なおかつ経営的な観点からも興味を持っていただける、そんな二刀流のグルメ記事を目指そうと考えました。

まずは、株式会社ひらまつ。
東証一部上場の高級レストラングループ。そして一年前に、社長が平松シェフから、長らく各店で支配人を続けてこられた陣内さんに代わり、まさに第一回にふさわしい店を取り上げることができたかなと思っています。

リーダーズ・グルメ第一回
株式会社ひらまつ

※なお、このサイトは登録制ですが、メアドを登録するだけで閲覧できます。

ニッポン食堂遺産

こんな連載、始まりました。
ニッポン食堂遺産

昨年一年間やらせていただいたBSフジの「ニッポン百年食堂」、
そのスピンオフ企画みたいな感じです。
テレビで語れなかった、語ったけど編集時にカットされた(笑)未収録場面とか、
そればかりではなく、旅情感をたっぷり含みつつ、文章で百年食堂を伝えています。

写真は、実際に撮影された映像からキャプチャーしたもので、それはフジと扶桑社の関係で
うまくやっていただきました。
コンパクトにまとめたわりに、中身は濃い連載かなと思ってます。
よろしくお願いいたします。

なお、本家といいますか「ニッポン百年食堂」の再放送が、早くも始まりました。
そんな時間枠があるなら新作をロケさせてほしいなあと思うところですが(笑、
今度は土曜の昼12時~(もちろんBSフジです)。
今までと違って、料理人さんとかもご覧いただけているようで、
銀座の有名な焼鳥店店主からも、観たよーとお声をかけていただきました。
観忘れてた、もう一度観てやろうか、など、土曜の昼にお時間の許す方は、
チャンネルを合わせてみてください。