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おめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
昨年末から、映画ボヘミアンラプソディのQueenのこととか、一度書いた朝ドラ「まんぷく」の続編、菅田将暉を登場させておいてひとことも大阪弁をしゃべらせない憤りとか、高輪ゲートウェイという駅名の不経済さを大阪のそば屋の看板に例えたりとか。書きかけのまま年を越し、一気にネタが古くなってしまった。
Queenの映画はまだ上映中のようだが、高輪ゲートウェイへの批判などすっかり消えてしまった。

そんなことをに忸怩たる思いで迎えた新年。今年はとても幸せな幕開けだった。
カレンダーの関係で長かったことも功を奏して、3日から6日まで4日連続で、大学時代のゼミ友、大学時代の二か所でのバイト友、就職活動中に出会い一生の友人となった男と立て続けに会うことができた。
当然皆同世代ゆえ、環境も先行きも体力も同じ。ほぼ変わらないテーマで悩んで躓き活路を見出してと、そんな話は感涙の連測だ。

そして、久しぶりの大阪での連続飲み食いの結果、あまりにも単純なことに気づく。
なんて物価が安いんだ。肌感覚でなら東京の3割は安い。同じ給料をもらってるビジネスマンなら、1.5倍豊かな暮らしができるのだ。しかも、都市生活として大阪が東京に欠けるものってあるだろうか。ただし、仕事以外は(残念ながら)。

なのに、なにゆえ東京に固執するのか。もちろん東京でなければ食べられないものもいくつかある。
ただ途方もなく高額だ。それを払って口にする価値はいかほどか。だったら日本以外の国で食べた方がいいのではないかという妙案も浮かぶ。

当分自問自答が続きそうである。

2018M-1クランプリ

2018年のM-1グランプリは、「霜降り明星」という過去最年少コンビの優勝で終了した。
今年も面白かった。力が入ったなあ。
ぼくはお笑いのファンだし、とりわけM-1グランプリは、初回から今回まで欠かさず見ていて優勝者をすべて言うことができるかな。M-1グランプリは、優勝者がほぼすべてテレビの第一線に残っているエビデンス的なすごさがある。M-1グランプリが休んでいる間にフジテレビが開催した爆笑なんとかというコンテストの優勝者では、「ハマカーン」や「ウーマンラッシュアワー」がすでに消えつつあることを鑑みれば分かりやすい。

M-1グランプリは、他のコンテストに比べ審査員が格段に優れている。コンテストである以上素人の投票は(盛り上がるかもしれないが)ほとんど意味がない。
M-1グランプリでは、審査員を選んでいるメンバーこそがお笑いの本質を熟知している人間なんだろうなと感じる。

コンテストの使命は、才能の発掘だ。
M-1グランプリは、過去14回開催しているが、その中で「サンドウイッチマン」を世に出しただけで存在価値は十分にある。予選の審査員をどなたがやっているのか知るすべもないが、なんとか敗者復活までに残れば、優れた審査員によって、その才能は見出されるのだ。

昨年と今年、巨人師匠、松本人志、上沼恵美子、中川家礼二は変わらずで、小朝、渡辺正行、博多大吉を、立川志らく、ナイツの塙、サンドの富澤に代えた。これはすごく面白いんだけど、代わったメンバーは全員、昨年の大会で「とろサーモン」に投票した(中川家礼二を除く)。

繰り返すが、コンテストは才能の発掘であり、技量を競い合うこととは違うのを大前提とすれは、昨年の審査員も、たとえば博多大吉など、漫才の技量に関しては現役でも最右翼だと思うが、誰もが感じるやさしい人。それは渡辺正行とて同様だ。技量を斟酌してやさしい投票してはならないのだ。

そして今年、彼らの評価を聞いているだけでも、M-1グランプリが発掘であることに使命を覚え、炎上覚悟で臨んでいることをひしひしと感じる。お笑いを愛し、お笑いの向上を心から願っている、そんな人たちだ。感動した。

そして、サンドウイッチマン以来といっても過言ではない、全国的には無名の新人「霜降り明星」が発掘された。



まんぷく

第99回連続テレビ小説、通称朝ドラ「まんぷく」、かなり面白い。
すでに次の100回記念で、広瀬すずを起用すると大々的に発表したNHKだが、
それに対抗するがごとくBK(NHK大阪放送局)の意地、なのか。

このドラマ、戦後の激動期を描く朝ドラでは定番の時代設定。しかし、視聴者が安心して、逆にハラハラドキドキして観ることができるのは、ゴールが見えているからだろう。
このドラマは、チキンラーメン、カップヌードルを世に出した安藤百福の奥様が主人公なのだ。しかも主演は何のご縁か、安藤サクラ。

安藤サクラは、奥田英二安藤和津のムスメ。ムスメなのに父親の奥田英二というよりは安藤和津に似ていて美形とは言い難いが、内田有紀、松下奈緒の2人の姉と比較され、劇中でも美人との扱いではないので元々のキャスティングもそうなのだろう。
けだし、名演である。キャラの立ち方も優れるが、時折見せる表情の折々に強い説得力がある。
さらに、安藤サクラ演じる福子の母親役、松坂慶子が好演だ。重要な舞台回しの役ドコロで、明治の母親キャラを見事にこなし、時に笑わせ、泣かせ、時間を稼ぎ。世界中のお母さんがああであれば、子供はみんなイイコに育つだろうと確信させられる。

ただ一つの問題点、それは大阪弁だ。
地方の方言でそだった方なら、ちらっと聞いただけでも、発音の正確性や、同じようでも隣の県や反対側の海沿いの言葉だったりと、細かいニュアンスの違いも気になってしまう。
BKの制作ゆえ、その点は意地でも完璧に近いものを仕上げてくるだろうし、例えば松坂慶子など、本物への到達率が95%といっても過言ではなく安心して観ることができる。主役の安藤サクラも90%程度の高い習得度であるが、松坂、安藤とも、大阪弁を完璧にせねば、との意識が働くせいか、どうしても芝居の精度がわずかながら落ちるような気がしてならない。

その点、レギュラーメンバーでヒヤヒヤせずにいられるのは、松下奈緒、桐谷健太、橋爪功といったところか。
特に松下奈緒がすばらしい。元々朝ドラでも主役級を張る女優でありながら、ヒロイン福子を支える姉の役に徹する熟練の仕事ぶり。役柄を邪魔するぐらいの美貌なのに、夫に仕え子供を育て、親や妹のことを常に心配する地味な昭和の女性を完璧にこなしている。大阪弁が自然なゆえか、早口だったり小声だったり、動きながらのセリフも淀みない。ゆえ、彼女のシーンのキャメラワークが一番自然だったりする。
こんなに優れた俳優だったかと、改めて瞠目させられた。

ところで、松下奈緒と要潤という極めて美形の男女が夫婦役ながら、その三人の子供の顔がなかなかファンキーであるのは、さすが大阪制作だなとニンマリしているところだ。

「まんぷく」は、まだまだこれからが佳境。安藤百福の人生をトレースするなら、挫折し収監されて一文無しになるなど、チキンラーメンに行きつくまで紆余曲折がある。ぜひご覧あれ。

富士メガネ

友人から、もう8年ぐらい同じメガネを使っているので、そろそろ買い替えようかと思っている、どこかいいメガネ店を知らないかと訊かれた。立ち食い蕎麦からメガネ店までを網羅するぼくは(笑、自分がもう10年以上をお世話になっている「富士メガネ」を迷わず推薦。
若いころは、見えさえすればいい安売り店ばかりを渡り歩いていたものの、目の老いや重要性を感じる歳になって以降、大手町にある「富士メガネ」まで丸の内線で通っている。

「富士メガネ」の創業者は、ある時テレビを観ていて、経営の神様と呼ばれた松下幸之助の眼鏡があまりにひどいのに気づき、当時札幌にしかこの店はなかったそうだが、わざわざ大阪まで出向いて松下幸之助を訪ね、あなたはそれなりの人なのだから、もう少しちゃんとした眼鏡を選びなさいと諭したという逸話がある。
突然訪ねて行って経営トップに会えるのか、という信じがたい点も気になるが、なかなかいいストーリーではある。

友人はその話を聞いて気をよくし、早速「富士メガネ」に出かけ、視力検査など3時間かけて10万近いメガネを購入。紹介者のぼくにお土産までもらってきてくれた。

その後彼は、帰宅して奥さんにそのことを話したところ、
あんた、なんでそんな高いメガネ買ったのよ。そんなお金どこにあるの。もうちょっと考えなさいよ、と怒鳴られたらしい(笑 彼は小さい規模ながらも社長で、決してお金がないわけではないと思う)。
加えて、
なによ、そのセンスの悪いダサいメガネ。そんなに高いお金を出すなら、もう少しカッコいいもの選べないの。情けない!

買いに行ったその日にメガネが出来上がる訳もなく、8年前から毎日かけているメガネをさして、そう言われたらしい。
結婚26周年夫婦の、ステキな逸話だ。

リセッ臭

ぼくは、ある場所での取材の仕事を、ここ6年ぐらい毎年引き受けている。
それは、東京ビッグサイトという大きな展示会場で開催されるトレードショーに出展するメーカーからの依頼。
日本を代表する大手メーカーで、そのトレードショーでも最大のブースを出しているのだけど、
他社の展示やステージ、出展の傾向などを、写真ととも詳細にレポートしてくれ、という依頼である。

実際には違うが例えていうなら、東京モーターショーでトヨタから依頼を受け、ホンダや日産のブースの取材レポートを作成する、という仕事。まあレストラン取材は日常なので、傾向の違う取材もこなせるし新たな発見もあって楽しい。最初はその年だけかと思っていたら、毎年ご依頼をいただいてすでに6回目を迎えた。

大きな展示会ともなると、各社のブースそばに小さなそのメーカー専用のスペースが設けられ、控室や備品置き場、担当者の待機・休憩場所となる。加えて、展示ブースで説明をする開発や営業がお揃いのユニホームに着替える更衣室にもなるのだ。

ぼくの仕事は、東京ビッグサイト内のカフェでもオフィシャルな休憩所でも、ノートパソコン一台あればできるわけだが、クライアントは、ぼくが取材してきた内容を打ち込むためのスペースを、一応その控室内に提供いただいている。

ただ、その場所は毎年更衣室を兼ねており、ぼくの背中側には、おっさんが使用中の服が大量に吊られている。
もうお分かりだろう。その匂いたるや、夜の新幹線状態、つまり加齢臭の温床となるのだ。
その部屋は、着替えの時間以外は女子社員が来場データを集計したり、お客様からの名刺を整理したりと細かな作業をしており、そんな女性陣からも「臭い」とのクレームが出ていたらしい。

ぼくも人のことは言えない世代だけど、確かに臭い。しかも頻繁に洗濯をすることがない背広ばかりだから余計だろう。
ということなのか、今年はその更衣室に、大量のリセッシュが持ち込まれた。

ぼくは最初、それがリセッシュの匂いだと気づかず、設置してあるサーバー他の熱で発せられる特有の臭気なのかなあと不思議に感じていた。当初はおっさん臭が回避されていいやと思ったものの、正直、長期間その場に居続けると、おっさん臭を上回るぐらい鼻につく。清潔感のない化学的な合成臭。
人間から発せられる匂いの方がよっぽど耐えられる、まさに「リセッ臭」なのだ。しかもおっさんたちは、自分の臭気に自覚があるのか、気の利いたサービスだと思うのか、この時とばかりにスプレーし、その量たるや異常なほど。展示会終了間際になっても、加齢臭に上乗せした化学的合成臭の立ち去ることがない。
それはそれで「リセッ臭」は凄いなと思ったけど、もっといえば怖いなあとも。

もう当分あの臭気は避けたい。というより、時折りすれ違う人から発せられる匂いに、あ、今、リセッシュしてきたでしょと分かる自分がバカバカしい。