日常の記事 (1/3)

ウォーキング落語

運動をほとんどしないので、食べたものがすべて身に着く体質である。
いかん、とにかく体を動かしてカロリーを燃やし、できるだけ燃費の悪い状態を作らなくてはならない。
そんな思いから、俗にいうウォーキングを始めている。
実は今年に入ってからのスタートで、途中ひどく体調を崩した一時期と地方出張時以外は、てくてくてくてくと歩いている。
目標は1日90分。1時間だと少ない気がするし2時間も時間を取れないという単純な理由で1時間半と決めた。
といっても、あまり深く考えずに歩き出す。最初はかなりしんどかったし足も痛かったけど、なんとなく慣れてきてリズミカルにもなっている。

さて、ウォーキングする際なにか「お供」になるものはないかなと考えた。
音楽を聴きながらも、カッコいいし単純でいいのだが、それではあまり芸がない。
ゆえ、落語をききながら歩く名案を思い付いた。我ながら、これはいいと自画自賛。
かくいうぼくは、高校時代(転校した関係で一年間だけ)落語研究会で、上方落語の「七度狐」「宿屋仇」を高座で披露した経験もある。

Googleで「桂枝雀」とか検索しつつ、「お、今日は高津の富」とか題目を選んで、ニンマリしながら歩き出す。これはいい。絶好調。ゲラゲラ笑いながら歩いているオッサンは、かなり道行く人にとって異質の存在(笑)だろう。でも、こんな楽しいウォーキングはない。いやいや快適だぞ。

そんな密かな楽しみを知ったぼくが、気候もよくなった4月後半、ええ気持ちやなあと夜風に当たりながら外苑西通り青山三丁目の交差点を過ぎたあたりで、突然音が止まった。
お、あれ? スマホの画面を見るも、画面は止まって、なんだかずーっとくるくると回っている。お、もしや、これが、月額一定のダウンロードデータ限度をオーバーするというヤツなのか・・・。

ウォーキングを途中で中断し画面をいろいろと触ってみるものの、極端にすべての動きが鈍くなっている。そう、落語の動画だけならいいんだけど、フェGoogle検索とか地図とか、その他のあらゆる画面がまったく動かないに等しい。おいおい、どーなってくれるんだ。相当なストレスがぼくに押し寄せた。

せっかく思いついたウォーキング落語。この悦楽はあっという間に終りを告げた。
詳しい友人にその話をすると、いったん大笑いした後、そりゃそーだよ、動画は一番データ食うもん。だって。
その友人は、仕事も含めてスマホでの頻繁な画像データやり取りをするので、そのためだけにスマホを二台持っているという。

やっと5月1日になった。
月ごとに更新されるので、ぼくのスマホは、再び快適に動き始めた。
さて、ウォーキング落語、どーしたもんかなあ。

2016年を少し振り返る

2016年を振り返る、なんて、すでに一か月以上たっていて鬼も笑うわけだが、
(そーいえば、上方落語の名作「地獄八景亡者戯」で、怖い顔をした鬼に対抗する手段として、来年の話をしたらこいつも笑いよるでぇ、というのがあったな)
思うに、2016年一番ハッピーだった男は星野源ではないだろうか。
ドラマの主役を張ってそれが大きな話題となり、主題歌を歌ってさらにヒットを重ね、なんとガッキーと疑似恋愛(本物に発展?)←これが大事、を体験した。
元々ミュージシャンで細野晴臣とも親交があり、役者では大人計画に参加。若いのにクモ膜下出血を患い闘病生活も経験し、現在はピコ太郎と同じエイベックスに所属。実は大変な方なのではあるが・・・。

この星野源がドラマの主役を務めた背景には、これも思うにテレビ局の懐事情があり、時代と星野源が合致した感が強い。
自分もテレビに出てみて分かったが、今テレビ業界はホントウに金がない。そしてキー局社員の給料が未だ高すぎて、さらにそれを下受ける外部のプロダクション・制作会社にしわ寄せが来る。正直のところ、自分にテレビ主演の機会が回ってきたのも、ギャラの高いタレントを使えないという事情があったと思う。

バブル期のドラマなら、たとえ主題歌を歌ったとしても、ドラマ内の役柄では三番手ぐらいの脇役ではないだろうか。当時ドラマにも時々出ていた大江千里あたりを思い起こすと分かりやすい。
加藤浩次や設楽統といった中堅の芸人が帯番組で使われるのも、人気とギャラのバランスがいい、グルメでいうところのCPがいいからだそうだ。

コストを抑えるために知恵を出す。どんな世界でも至極当然だ。テレビ業界がもっとも遅れていたが、やっと追いついてきたのかもしれない。

投票率

衆院選の投票率が、戦後最低だそうだ。
ここで政治のことを書くつもりはまったくないし、もとより興味もない。
ただ少し選挙のことを取り上げてみようかなと思った。

実はぼくは北海道旭川市の小学校を卒業している。
なぜ大阪弁のオッサンが北海道なのかは説明が長くなるので割愛するとして、何年か前、仕事で旭川に行くことがあり、少し街中からは遠いものの母校を訪ねてみることにした(タクシーに乗って目的地を告げたら、えらい遠くてちょっとビビった 笑)。
小学校は未だ、卒業当時の面影を残していて急速に懐かしくなり、思わず中に入ろうとしたら、数名の大人に止められ「どちら様ですか」と強い口調で言われた。ああ、小学校の構内には簡単に入れないのだなあ。自分はここの卒業生ですといっても証明できるものはなにもないし、す、すみません・・・とフェイドアウトしつつ、ぐるりと学校の回りを一周して退散した。

こういう書き方は不謹慎かもしれないけど、例えばぼくの地区の投票所は、関係者ではない大人が数十年ぶりに堂々と小学校に入れる機会、それが選挙なのである。ゆえ、投票行動かそれ以上に、イマの小学校がどのようになっているかにワクワクする。ましてぼくの投票所は、ドラマのロケにも使われそうなしゃれたカワイイ学校なのだ。

そんな学校の体育館に設けられた投票所へと有権者はひっきりなしに入ってくる。すぐに得意分野のレストランに関連付けてしまうが、ほぼ満席状態で、ちょっとタイミングを逸すると行列ができる寸前といった具合だ。
ん?、投票率は戦後最低で有権者の約半分である。約半分の人が来て満席なのか。そういえば、ぼくだけではなくfacebook上でも何名かの方が投票所は混んでいたと書いていたなあ。

もし投票率が80%とかになったら、おそらく大混乱となるのではないだろうか。そして言い換えると、選挙を実施する側も、投票率ってこんなもんだろうとの推定で投票所を設けているんだなと、そんな裏も感じてしまった投票日だった。

9月になりました。

9月の声を聴いたからか、朝晩がかなり楽になったような気がする。
特に朝方は、肌寒さを感じて羽織るものを探している自分がいた。
ようやく暑い夏も終焉の兆しが見えてきたかなあと思うと、なんとなくホッとするが、それにしても、ここ数年の東京は本当に暑い。日本経済の落ち込みとこの暑さは反比例しているようで、暑くなって、ただでさえ生産活動や購買意欲がガタ落ちなのに、省エネなぞと言われ、さらに拍車がかかる。

9月なので、枕を新調してみた。
ここ数年、ずっと無印良品の低反発まくらを愛用している。というか、低反発の王道テンピュールが高いので買えないだけ、なのかもしれないけど。
新製品が出ていたので、そっちにしてみたら、今まで使っていた枕よりも少々硬め。昔は硬め枕が好きだったが、ずっと低反発の柔らかいものを使っていたので、頭の位置が高いなあ・・・と思いながら寝た。
ちょっと首が痛い。

けど、肩こりは少し治まったような感じもあるかな。

若い看護師さん

先日、大学病院で目の検診をした。
検診は、スタジオのような重い扉の部屋に入り、真っ暗な中で光の動きを見たり、光っているものを判断したり、といった簡単なものだが、目を暗闇に慣らすまで時間がかかるので、トータルで2時間を超えた。

若い看護師さんとたった2人でそんな部屋に入って2時間を過ごすわけで、オトコとしては多少ドキドキしてもよいはずなんだけど、そんな年齢でもないし、どちらかというと睡魔との戦いがつらかった。というか、光が見えたときに看護師さんに教えなければならない検査なので、ちょっとでも居眠りをしてしまうと正確なデータにならないような気がして焦るのだ。

そんなわけで万全の態勢で検査に望めばよかったんだけど、前日しこたま飲んでしまった。というのが、たまたま恵比寿を歩いていて新規オープンの店情報を知り、その焼鳥屋「村尾」では、レアな芋焼酎「村尾」が、オープン記念につき一杯300円で飲めるというのだ(店主が村尾の醸造元と関係があるらしい)。

どうせ300円だからちょこっとだろうと思ったら、グラスにナミナミと注がれるものだからさらに粋に感じ(というか迷惑な客かもしれんが)てしまい、翌日が検査なことも忘れて大量摂取した。

さすが良質の酒ゆえ目覚めはシャキッとしたものの、5時半に覚醒して以降まったく眠れない。こんな状態だと、間違いなく午後から眠くなるはず。

真っ暗な検査室の中、若い看護師さんのかわいらしい声や衣擦れの音さえも子守唄となり瞼が重い。ハッと気づくとすでに光っていたりしてヤバイヤバイと気が気ではない。にもかかわらず、少し時間が置かれるとまたまた眠くなる。

ということで、目を暗闇に慣れさせている間、雑談をして眠気を覚まそうと思い立った。
なんといってもぼくの得意分野はメシである。メシがテーマなら二十歳前後の若い女性の求める情報も提供可能だ。

最近は神楽坂を散策していると彼女が言うので、女性の喜びそうな「亀井堂」のクリームパンの話でもしようかと思ったが、そうそう、神楽坂と言えば、まずは午前と午後で方向が変わる神楽坂の一方通行ネタから始めた方がおもろいなあと思った。

そのためには、田中角栄の妾宅のことから切り出さなければならない。さて、二十歳前後の女性が田中角栄を知っているのかどうか。ちょっと不安になった。そこで、

「田中角栄、ってご存知ですか?」と尋ねた。

すると彼女は、
「えっ、ハイ、知ってますよ。歴史上の人物ですよね」

彼女にしてみたら、すでに田中角栄は豊臣秀吉と同じなわけか・・・。