日常の記事 (1/3)

2016年を少し振り返る

2016年を振り返る、なんて、すでに一か月以上たっていて鬼も笑うわけだが、
(そーいえば、上方落語の名作「地獄八景亡者戯」で、怖い顔をした鬼に対抗する手段として、来年の話をしたらこいつも笑いよるでぇ、というのがあったな)
思うに、2016年一番ハッピーだった男は星野源ではないだろうか。
ドラマの主役を張ってそれが大きな話題となり、主題歌を歌ってさらにヒットを重ね、なんとガッキーと疑似恋愛(本物に発展?)←これが大事、を体験した。
元々ミュージシャンで細野晴臣とも親交があり、役者では大人計画に参加。若いのにクモ膜下出血を患い闘病生活も経験し、現在はピコ太郎と同じエイベックスに所属。実は大変な方なのではあるが・・・。

この星野源がドラマの主役を務めた背景には、これも思うにテレビ局の懐事情があり、時代と星野源が合致した感が強い。
自分もテレビに出てみて分かったが、今テレビ業界はホントウに金がない。そしてキー局社員の給料が未だ高すぎて、さらにそれを下受ける外部のプロダクション・制作会社にしわ寄せが来る。正直のところ、自分にテレビ主演の機会が回ってきたのも、ギャラの高いタレントを使えないという事情があったと思う。

バブル期のドラマなら、たとえ主題歌を歌ったとしても、ドラマ内の役柄では三番手ぐらいの脇役ではないだろうか。当時ドラマにも時々出ていた大江千里あたりを思い起こすと分かりやすい。
加藤浩次や設楽統といった中堅の芸人が帯番組で使われるのも、人気とギャラのバランスがいい、グルメでいうところのCPがいいからだそうだ。

コストを抑えるために知恵を出す。どんな世界でも至極当然だ。テレビ業界がもっとも遅れていたが、やっと追いついてきたのかもしれない。

投票率

衆院選の投票率が、戦後最低だそうだ。
ここで政治のことを書くつもりはまったくないし、もとより興味もない。
ただ少し選挙のことを取り上げてみようかなと思った。

実はぼくは北海道旭川市の小学校を卒業している。
なぜ大阪弁のオッサンが北海道なのかは説明が長くなるので割愛するとして、何年か前、仕事で旭川に行くことがあり、少し街中からは遠いものの母校を訪ねてみることにした(タクシーに乗って目的地を告げたら、えらい遠くてちょっとビビった 笑)。
小学校は未だ、卒業当時の面影を残していて急速に懐かしくなり、思わず中に入ろうとしたら、数名の大人に止められ「どちら様ですか」と強い口調で言われた。ああ、小学校の構内には簡単に入れないのだなあ。自分はここの卒業生ですといっても証明できるものはなにもないし、す、すみません・・・とフェイドアウトしつつ、ぐるりと学校の回りを一周して退散した。

こういう書き方は不謹慎かもしれないけど、例えばぼくの地区の投票所は、関係者ではない大人が数十年ぶりに堂々と小学校に入れる機会、それが選挙なのである。ゆえ、投票行動かそれ以上に、イマの小学校がどのようになっているかにワクワクする。ましてぼくの投票所は、ドラマのロケにも使われそうなしゃれたカワイイ学校なのだ。

そんな学校の体育館に設けられた投票所へと有権者はひっきりなしに入ってくる。すぐに得意分野のレストランに関連付けてしまうが、ほぼ満席状態で、ちょっとタイミングを逸すると行列ができる寸前といった具合だ。
ん?、投票率は戦後最低で有権者の約半分である。約半分の人が来て満席なのか。そういえば、ぼくだけではなくfacebook上でも何名かの方が投票所は混んでいたと書いていたなあ。

もし投票率が80%とかになったら、おそらく大混乱となるのではないだろうか。そして言い換えると、選挙を実施する側も、投票率ってこんなもんだろうとの推定で投票所を設けているんだなと、そんな裏も感じてしまった投票日だった。

9月になりました。

9月の声を聴いたからか、朝晩がかなり楽になったような気がする。
特に朝方は、肌寒さを感じて羽織るものを探している自分がいた。
ようやく暑い夏も終焉の兆しが見えてきたかなあと思うと、なんとなくホッとするが、それにしても、ここ数年の東京は本当に暑い。日本経済の落ち込みとこの暑さは反比例しているようで、暑くなって、ただでさえ生産活動や購買意欲がガタ落ちなのに、省エネなぞと言われ、さらに拍車がかかる。

9月なので、枕を新調してみた。
ここ数年、ずっと無印良品の低反発まくらを愛用している。というか、低反発の王道テンピュールが高いので買えないだけ、なのかもしれないけど。
新製品が出ていたので、そっちにしてみたら、今まで使っていた枕よりも少々硬め。昔は硬め枕が好きだったが、ずっと低反発の柔らかいものを使っていたので、頭の位置が高いなあ・・・と思いながら寝た。
ちょっと首が痛い。

けど、肩こりは少し治まったような感じもあるかな。

若い看護師さん

先日、大学病院で目の検診をした。
検診は、スタジオのような重い扉の部屋に入り、真っ暗な中で光の動きを見たり、光っているものを判断したり、といった簡単なものだが、目を暗闇に慣らすまで時間がかかるので、トータルで2時間を超えた。

若い看護師さんとたった2人でそんな部屋に入って2時間を過ごすわけで、オトコとしては多少ドキドキしてもよいはずなんだけど、そんな年齢でもないし、どちらかというと睡魔との戦いがつらかった。というか、光が見えたときに看護師さんに教えなければならない検査なので、ちょっとでも居眠りをしてしまうと正確なデータにならないような気がして焦るのだ。

そんなわけで万全の態勢で検査に望めばよかったんだけど、前日しこたま飲んでしまった。というのが、たまたま恵比寿を歩いていて新規オープンの店情報を知り、その焼鳥屋「村尾」では、レアな芋焼酎「村尾」が、オープン記念につき一杯300円で飲めるというのだ(店主が村尾の醸造元と関係があるらしい)。

どうせ300円だからちょこっとだろうと思ったら、グラスにナミナミと注がれるものだからさらに粋に感じ(というか迷惑な客かもしれんが)てしまい、翌日が検査なことも忘れて大量摂取した。

さすが良質の酒ゆえ目覚めはシャキッとしたものの、5時半に覚醒して以降まったく眠れない。こんな状態だと、間違いなく午後から眠くなるはず。

真っ暗な検査室の中、若い看護師さんのかわいらしい声や衣擦れの音さえも子守唄となり瞼が重い。ハッと気づくとすでに光っていたりしてヤバイヤバイと気が気ではない。にもかかわらず、少し時間が置かれるとまたまた眠くなる。

ということで、目を暗闇に慣れさせている間、雑談をして眠気を覚まそうと思い立った。
なんといってもぼくの得意分野はメシである。メシがテーマなら二十歳前後の若い女性の求める情報も提供可能だ。

最近は神楽坂を散策していると彼女が言うので、女性の喜びそうな「亀井堂」のクリームパンの話でもしようかと思ったが、そうそう、神楽坂と言えば、まずは午前と午後で方向が変わる神楽坂の一方通行ネタから始めた方がおもろいなあと思った。

そのためには、田中角栄の妾宅のことから切り出さなければならない。さて、二十歳前後の女性が田中角栄を知っているのかどうか。ちょっと不安になった。そこで、

「田中角栄、ってご存知ですか?」と尋ねた。

すると彼女は、
「えっ、ハイ、知ってますよ。歴史上の人物ですよね」

彼女にしてみたら、すでに田中角栄は豊臣秀吉と同じなわけか・・・。

斉藤ノブ

事務所として使っている部屋の給湯室のドアが壊れたので(というか取っ手の制御が利かなくなった)、ビルの管理会社にその旨を伝える電話をする。
「給湯室のドアのノブが壊れたんですが・・・」。

隣でその様子を聞いていた同僚が、
「ノブと言えば、○○ノブという人いましたね」
「ああ、それってミュージシャンの斎藤ノブのこと? ミュージシャンとしてユーミンと中島みゆきの双方に関わっている大御所やで。最近、夏木マリと結婚したやろ」と言うと、
「へー、伊藤さんって音楽にも詳しいんですね」
「そうやねん。実は、大学生の時は真剣に音楽評論家になろうと思って、いろいろと雑誌のスクラップとか真面目にやってたんだよ」
「それが、今や音楽ではなく食、評論家ですか・・・」
「え、あ、いや。評論家ではないけど、ま、そんなもんかな」

「つまり、ノブからデブ、ということですね(笑)」

う、ここで「そんなアホな」とか突っ込んだ方がよかったのかもしれないが、あまりににも秀逸なボケゆえ、固まってしまった。