2010年03月31日の記事 (1/1)

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共感とは

雑誌「PRESIDENT」の最新号(といっても3/20ぐらいに発売されたもので、この日記は、その時点で書いたままアップできず放置状態でした)に、「今これだけは外せない」厳選109冊という特集があった。

レストランガイド本にはほとんど食指が動かないけど、こういった本の紹介には目がないぼくは、大変興味深く読ませていただいた。その中で、元マイクロソフト社長で書評家でもある成毛眞氏が「文学・教養」のカテゴリを担当。成毛氏紹介の10冊に特に心を動かされた自分を振り返り、「評価に対する共感」とはこうして生まれるんだなと、つくづく関心してしまった。

紹介記事の傾向として、自分がその分野に詳しいことを誇示するがごとく、ひたすらレア物とか、ときには絶版等の羅列が多かったりするが、全く賛同できない。ぼくの立場に置き換えると、イタリア料理「アロマフレスカ」や鮨「水谷」は素晴しい店ではあるが、予約が取れないので一般には紹介しにくいのと同様だ。

それをふまえて、成毛氏の10冊はこうである。
まず「水滸伝」。きちんとどの訳者が優れるかまで言及。次にハードボイルドでは、原寮とギャビン・ライアル。SFでは景山民夫の「遠い海から来たCOO」とJ.G.バラード。そして「鴨川ホルモー」。

この時点で、すでに唸りまくり。いいなあ、好きだなあ、この流れ。歴史モノもエンタメ系も王道ながら、きっちり外さない。「コート・ドール」も「アカーチェ」も入ってる感じ。続いてイマを象徴するような作品。例えば「フロリレージュ」とか(笑。

この6冊はすでに読了していて、どうイイかも分かっている。ならば、成毛氏が推薦する残りの4冊も、きっと自分のツボだろう~すべて読んでみたい。と強く念じた。

そして、自分を省みながら、こんな風に「評価」に対する「共感」が生まれるんだなあと、改めて実感。

再度ぼくの立場で説明を繰り返してみると、ぼくが10軒のレストランを紹介したとして、その10軒ともご存じなければ、ぼくがどんなにスゴイ評論家だとしても、その見解は単なる参考意見なだけ。何人も共感はしないだろう。ところが、10軒のうち5軒ぐらいすでに行ったことがあり、その5軒がそのヒトにぴったりハマルなら、残りの5軒も外れはないぞと「共感」してもらえる。

レアな作家や絶版の書をいかにカッコよく紹介しても、あまりに自分とはかけ離れていて「共感」が生まれないのと同様である。

さっそく、読んでいなかった4冊のうち「特命全権大使米欧回覧実記 普及版」をアマゾンで購入。寡聞にもこの書の普及版(現代語訳)が上梓されていることを知らなかった。この本は、岩倉具視使節団による、わが国はじめての632日にわたる世界一周旅行日記。

ようやくブログをスタートさせたぼくには、かなりの刺激と指南になりそうな気配。
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