2011年06月19日の記事 (1/1)

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さてと、今夜はどこへ行く?

「さてと、今夜はどこへ行く?」というブログがある。おそらくは渋谷界隈にお住まいの方の酒場探訪記なんだけど、その酒場を紹介する内容ではなく、「呑む」という行為にまつわる、著者のごくごく個人的かつ秀逸なエッセイと呼ぶのがふさわしい。掲載写真は訪問された酒場の様子なのに、その文章は写真とはほとんど関係なく、つねにウイットに富み、奇想天外に進行し、そして、酒飲みならではのオチがある。

ぼくも楽しく読ませていただいているが、実は、ぼくよりも先にその面白さを発見しぼくに紹介してくれた女性がいた。彼女は、ぼく以上に酒飲みで、酒場が好きで、そして「さてと、今夜はどこへ行く?」の著者を、「今夜はどこへ行く」さん、と呼び、彼がブログで紹介している酒場を探して、時折出かけるほどのファンであった。

さて、その彼女は神泉のとある酒場で、周りからひとり異彩を放つ壮年の紳士と出会った。そこは店全体が和気藹々と賑わっていて、知らない客同士が気軽に声をかけ、嫌味なく会話が始められるような、そんな雰囲気の店で、彼女とその友だちは、なんとなく、その一人で訪れている紳士と話をしたそうだ。
その方は、一人で呑む姿もサマなっていて、小説家か役者といった風情。会話のセンスも抜群で、とても楽しかったという。ただ、意外にも料理や店の写真を時々写している姿を見て、彼女はハッとした。

もしや「今夜はどこへ行く?」さんかしら。

彼女はその驚きや自分がソコに気づいたことで密かに興奮したものの、その紳士が店を辞した後、店のスタッフに聞いても「ただの常連さん」としか分からず、確証を得ることが出来なかった。

その数日後。
彼女は再び神泉の酒場で飲もうと、友人を伴ってある店に入ったところ、そこでまた、紳士というより、彼女曰く「今夜はどこへ行く」さんを発見した。
「あ、どうも」と即座に声をかけたが、どうやら「今夜はどこへ行く」さんは彼女のことを覚えていなかったらしく、最初はえっ、という表情をされたと言う。ただ、彼女は「先日○○でお目にかかりましたよね」と重ねると、はっと思い出したらしく、相好を崩された。

彼女の予想は、確信となった。あの人はきっと「今夜はどこへ行く」さんだ!
後は、「さてと、今夜はどこへ行く?」のブログ上で、2軒の店のいずれかが登場すれば、ビンゴ! となるはず。毎日更新されるのが待ち遠しい日々が続いた。

そしてそのビンゴは、劇的な形でやってきた。

「今夜はどこへ行く」さんのブログに、彼女が登場したのである。
ブログによると、「今夜はどこへ行く」さんは、最初彼女に気づかなかったことを、自分は目が悪いのだが、その日はメガネを忘れちゃって・・・とのとっさの言い訳で弁解をした。当の本人が読んでいるともご存知なく、実は目が悪くないのに近眼のフリをし続けないといけないなと自分を戒めたことまで吐露されていた。

ブログをきっかけとし、リアルとバーチャルが入り混じった、不思議な、酒飲み同士らしい出会いの話である。
さてと、今夜はどこで飲めば、「今夜はどこへ行く」さんと会えるだろう。
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