まりちゃん

まりちゃん、それは話題の、マリリンこと、カーリング日本代表、本橋麻里のことだ。
平昌五輪では裏方に徹し、コーチの立ち位置で支援し続けた。
本人が深夜にストーンを投げて氷の調子を確認していた事実は伝えられていたが、
最終的には映像にまで収められ、銅メダル獲得後の美談として各局が放映した。

メダルを獲得すれば、さまざまな裏話や過去のストーリーなどが華やかだ。
そんな中でただ一つ、ぼくが気になったのは、氷の上で戦った四人が本橋麻里を
まりちゃんと呼んでいたことだ。

年齢は五歳以上違う。オリンピックを二度経験した大先輩であり自分たちを北見に呼んでくれた恩人。
そんな立場の相手を「ちゃん」と呼ぶにあたっては、あくまで想像だが、
本橋本人が他のメンバーに、気安くまりちゃんと呼んでね、と頼んだのではないか。

そこが本橋麻里流コミュニケーションの原点であり、笑顔の絶えないチームを創る原動力となり、
日本、いや世界中の観客の心を打った魅力ではないだろうか。
ジャニーズ事務所が、先輩に対しても○○君と呼ばせていることも、意外とそんな理由があるのかもしれない。

いつも朗らかで声を掛け合い、どちらかというと氷上ではしゃいでるぐらいに見えた日本チームだが、相手チームのミスで勝利しメダルが確定した瞬間は、飛び上がるでもなく声を上げて喜ぶでもなく、態度がまったく異なっていた。
相手のミスを喜ばないのがカーリングの基本マナーともいわれる。自分たちの勝利が信じられなくて茫然としていると語ったアナウンサーもいた。

でもそこに、日本女性が本来持っている「美しさ」の頂を見た気がした。
そしてその美しさを築き上げたのが、本橋麻里さんだということも。

あ、ふと思い出したが、
宇野昌磨は、羽生結弦のことを、ゆずくんって言ってたか・・・。