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弁当の思い出

昨日、小学生時代のちょっとした思い出がふとよみがえった。

待ちに待った遠足のこと、である。
その日の朝は薄曇りで今にも雨が降りそうだったが、母は「お天気よ」と優しく言って、
その声も聞こえた気がした。

母は元々料理が好きな人であり(だからこんな息子になったわけで)、
普段は給食なので昼食を作ることはないが、遠足というイベントで、
おかずとゴハンが二段になってる、(もう中身は忘れてしまったが)大変立派なおべんとうを作って
持たせてくれた。

一番待ち遠しいランチタイムとなり、意気揚々と弁当箱を開いて食べ始めようとしたら、
回りは、バナナだけとかオニギリとか菓子パンとか、「弁当」の形を成すものを持参していない。

え、いったいこれはどういうことだ。
かすかな記憶ではあるけど、子供ながらに周りの友達の不幸(笑)を嘆き、
自分が持ってきたおかずをみんなでつまんで食べた、と思う。

帰宅し、母にお弁当おいしかったよとお礼をいいつつ、そのときの話をしたら、
ふと不安に思った母が、遠足の案内や注意事項が書かれたプリントをみて、
「あら」と言った。

そこには、小さな字で「おかずはよいです」と書いてあった。

子供ながらに爆笑。母も照れながらも大笑い。
その後わが家では、母がご飯の支度で小さな手抜きをするたび、
今日は「おかずはよいです」や、と言い訳し、
しばらくの間、拙宅の流行語となった。