F会

ぼくが定期的に食事をする会がいくつかある。今後もブログにその記憶を書き留めておきたいと思う。昨日はF会。主催者の名前をとってF会とする。

F氏は、90年代のはじめぼくのメインクライアントだった日本を代表する企業の元営業部長。販促企画の仕事も兼ねていたF氏とは、実にいろいろな仕掛けやイベントの仕事をご一緒させていただいた。

その後F氏は経営企画室に移り、当時V字回復企業として経済誌を賑わせた功績の一翼を担う。最後は、後進の育成にサラリーマンとしての残りの人生を捧げたいと、その辺の大学よりもでかい研修所で講師として勤めご定年。ところが、関連会社も含め研修に来て欲しいとの依頼が後を絶たないそうで、勤め人のときは土日は休めたが今は土日も休まれへんねんと言う。

経営企画室に代わられて以降は、職場が大阪になったこともありほとんど年賀状程度のお付き合いとなっていたが、F氏の定年も近くなった3年前のある日「今度東京に行くので会えないかな」と連絡が入った。

F氏はぼくに会って、こういった。
「ずっと○○で勤めて、本当にたくさんの人と会ってきたけど、定年後も定期的に会って食事をしたり意見交換や勉強会をしたいと思う面々に改めて声をかけてるんや。伊藤君もメンバーに入ってくれへんか」と。

「ハイ、わかりました。Fさんがそう言って集められた皆さんなら、すごく楽しみですよ」
「そうやねん、自分が相手に紹介したいなあと思った人だけに声をかけてるんや」

そして、メンバー初顔合わせの日がやってきた。ぼくは、何十人かの人か集まって異業種交流会みたいな感じになるんだろうなと予想し、○○の取引先とか業者とかがいたら、それはそれて若干うっとうしいし、さっさと退散しよう、と考えながらその場所に急いでいた。

はなからそんなつもりなので、約束の時間に遅れて行った。お店の方に、こちらですと案内されて席に通され、アゼン。そこにいたのはぼくやF氏を含めてもたった6人。

「おうおう、遅いやないか。伊藤君が一番年下やで」と、最初からお叱り。
「そろった、そろった。では紹介します」とF氏。
そこに集まっていたのは、IT系の会社社長、業界誌出版社の社長、人材育成コンサルタント、大手銀行系重役、そしてぼく。

その瞬間固まってしまった。○○での営業時代は食品関連畑を歩まれたF氏。このような人脈に全く心当たりはなく、しかも業界的にも関連がない。さすがFさんや・・・。そして、Fさんの長い会社勤めで厳選された5名の中に自分がいることの喜びと高揚。

そしてはじまったF会。初回の集まりから、単なる酔っ払いのおっちゃん・おばちゃんの集団だった。今もそう。でも皆さんの年齢が年齢だけに、短い3年の間も訃報や大病の知らせがあった。でも、やっぱり楽しく飲み食いする。

それが基本。

そしてきっと、ここから何か生まれるのだろう。そんなワクワク感も徐々に確信となるつつある。