チー坊(綾戸智絵さん)のこと

チー坊が過労で入院したとのニュースを見た。
ああいった元気な方には、もしかしたら常にウラ側はつきもので、精神的にもとてもしんどい状況だったのかなあとも拝察する。

実は、ぼくは25年ぐらい前から彼女のことを知っている。ぼくには現在の綾戸智恵より、旧名 綾戸智絵の方が馴染み深い。大阪のライブハウスやジャズバーでよく歌っていて一緒に飲んだこともあるし、大阪のジャズメンやジャズバーのオーナーにはとても可愛がられていた。当時のステージでの彼女は、ミニのワンピ姿だった印象が強く髪もウチ巻きで、松本伊代や松田聖子風。おかげでよくモテたし男性問題も起こしていた。

ただ、今大阪に帰ってそんな店で飲んでいると、皆一様にチー坊のことをあまりよくは言わない。自分たちは、歌う仕事を提供し応援も惜しまなかったが、結局、後を濁しながら東京に出て行って昨今は全く音沙汰がない。昔の恩ははるか彼方の様相だ。とは、過去の人の誰もが持つ寂しさであって、そうぼやくネタがあるだけでも存在価値は十分かとも思うけどね。

ぼくはチー坊がメジャーデビューしたことを全く知らなくて、友人宅のパーティで「このヒト凄いんだよ」とCDを聴かされた。歌が始まった瞬間すぐに気づき「えっ、これチー坊ちゃうのん」と、驚愕した。そんな驚愕するぼくに、友人はもっと驚いていたが・・・。

そんなチー坊だが、ぼくには生真面目で努力の人とのイメージが強い。明るく軽く振舞っているが、あんなにピアノが弾けてキレイな英語の歌を歌うという印象はなく(だたの記憶違いかもしれない危惧はあるが 汗)相当練習を重ねたんだろうな。以前ネイティブにチー坊の歌を聴かせたことがあり、日本人が歌っているとは信じられない英語だと真剣に驚いていた。ただ、あの小さい身体なから声量は今以上に凄く、グラスがびりびりと震えるぐらいだったと思う。

彼女が東京に出てきてからも縁があるのか、ぼくの隣りのマンションに住んでおられるようで(最近見かけないので、今は不明)、お母さんの肩を支えながら歩くシーンを何度もお見かけした。現在留学中の息子さんとぼくは、同じヘアーサロンだ。ただ、すれ違って目を合わすものの全くぼくには気づかないけど(笑。

大阪やアメリカでの生活は相当ハチャメチャだったとも聞こえてくるので、それゆえの熱心すぎる看護の現在が、彼女をひどく疲れさせたのかもしれない。日本人では唯一無比とも言えるあの歌声は、末永く聴かせてほしいものだ。