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イ・ビョンホンのイベント

韓流スター イ・ビョンホンの埼玉アリーナのイベントで、ステージサイドの花道用に確保された場所が客席として売れていて、2公演で2000人以上のファンが席を失う事件があった。

韓流にも興味はないしヒトゴトではあるが、イベント企画を生業とする身にとっては身につまされる思いだ。というのも、規模は大幅に違うけど、ぼくも同じような経験をしたことがあるからだ。

そのケースは、ショーのモデルに当てるための巨大な扇風機が邪魔になり、ステージの見えない席ができてしまったというもの。その程度でも担当者間では大モメ。怒号が飛び交いモノを投げ合うほどの修羅場だった。制作側は、どうしてそんな席を売ったんだと叫び、興行側はあらかじめ客席の図面を制作には出しているだろうと返す。

この場合、もちろん興行側が100%正しい。制作がきちんと客席の配列を確認せずにステージデザインをしたコトが原因だ。ただ、こういったイベントは演出家・出演者ありきで、制作・演出が常に強い立場。運営事務局や興行側は弱者である。

結果、座席番号を密かに変更することになり、ほぼ全席に近い席番のシールを作り、あらかじめ打ち付けられている座席番号の上にシールを貼るという作業を徹夜でやった。それでも結果的に死角になる席は出たので、その席の前でスタッフが待ち、そこに来たお客様をひとりひとり別の席に誘導するという個別の対応を行った。別の席といってもなかなか現状以上のいい席は難しいが、あらかじめ確保してあったマスコミ用の席や招待者・VIP席等の空きをみながらの調整である。

その日の客席誘導スタッフには、コンサートホールを中心に仕事をしている熟練したツワモノ女性を、特別に集めていた。全く彼女たちのせいではないにもかかわらず、お客様一人一人に頭を下げ、席の移動をお願いしては文句を言われ・・・の繰り返し。今思い出しても本当にこちらの頭が下がる。

果して、イ・ビョンホンのケースはどうだったのだろう。
新聞紙上でしか知りえないが、花道に埋もれてしまった席があることに気づいたのは開演直前だと言う。でもそれはイベント屋としては考えられない。ステージのリハーサルも客入れのリハーサルもやらないはずはない。もし直前まで気づかなかったというなら、それはシゴトとしてひどすぎる。

結果的に席のないお客様は、払い戻しか、4or5階席に移動という対応になったと聞いた。ソレもつらい話。そもそも最高の席が確保できたと思って来場するファンにとって、天と地ほどの差がある。ぼくのケースとは全く桁が違う客席数なので、席のレイアウトを変更するなどは不可能だろうし、振り替えの席も、4階とか5階に作る以外に方法はなかったんだろう(というか、あらかじめ振り替えの席を作っていたという時点で直前に気づいたんではないような気がするが)。

でもなあ、なんとか被害を蒙ったお客様だけでも、少し得して帰るプランはなかったものか。例えばイ・ビョンホンと握手ができる、とか。同業としてなんとなく悔しいよなあ。
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