めちゃイケ オーディション

フジテレビの人気お笑い番組「めちゃめちゃイケてる」、通称「めちゃイケ」が、その出演メンバーである長期休養中の岡村隆史の穴を埋めるべく、全国で新メンバーのオーディションを展開した。

なんとなくそのオーディションを断片的に見ていたが、全国各地の「めちゃイケ」ファン素人から明石家さんまといった超大物までオーディションに参加するなど、構成的にも面白い番組となっていた。

そして先週の土曜日、最終選考のライブ中継があり、リアルタイムでは見ることができなかったが、昨夜その録画を見た。オーディションの結果はポータルサイトのトピックスにも掲載されるほどの話題性だったけど、結果を知ってもつまらないので、その記事は読まないようにし録画再生に望んだ(笑。

その最終オーディションはなかなか白熱した緊張感の高いもので、見ごたえがあった。テレビの裏側的見方をすれば、人気芸人の場合は当然スケジュール管理や会社との交渉も必要だろうから、当初「じゃるじゃる」の参加があらかじめ決まっており、あまりに人気コンビのみの補充では面白味に欠けるとの判断で、全国オーディションみたいな企画が生まれたのかなあという気もした。

そして、ファイナリスト10組の中から予想通りの「じゃるじゃる」を含め選ばれた5組は、まずまず順当と思えた。ただ、ぼくが心底感動したのは、その選に漏れた残りの5組への対応だった。

イベント屋、という職業柄、ぼくも頻繁に、キャスト、司会者、アテンダント、モデル等のオーデションをする。で、いつもいつもつらく思うのは、決まった人はいいとして、その選に漏れた皆さんにスマナイということだ。

ゆえに、オーディションに参加する方には、できるだけそのイベントに関わる企業からノベルティや商品サンプルをお渡しいただくようお願いしたり、落選の理由を詳細に事務所に報告して次回に役立てていただいたりと、できるかぎりのことをしているつもりだ。

で、「めちゃイケ」の場合。惜しくも落選した残りの5組に対し全てに「めちゃイケ」に代わる別の仕事を紹介する、というサプライズを実施したのだ。番組としての構成があったとはいえ、オーディションする側としては絶対に一度はやってみたい対応。ぐっときたなあ・・・。

それも、タレントには別のテレビ局の仕事。芸人には「めちゃイケ」担当ディレクターの別の番組。地方から参加した挑戦者には地元のテレビ局の仕事。そして、就職活動中で全く内定がもらえない大学4年の挑戦者には、なんと就職先を見つけてきた。彼は、「めちゃイケ」を就活相手のひとつとみなし、めちゃイケ様と呼ぶなど、徹して就職マニュアルどおりの対応にて笑いを取った。もしかしたら彼のキャラクターから、落ちたファイナリスト皆に仕事を紹介しようとの案が出たのかもしれない。

オーディションを実施する者にとって理想的な結末。とてもうらやましく、自分にふがいなく、そして素直に感動的だった。