新・都知事に期待

松沢成文氏が、次期の東京都知事に立候補を表明した。
松沢氏がどんな政治家で神奈川県でどんな業績を残したのか、東京に住むぼくにはほとんど分からないし興味もない。

でも、時々ニュースにもなっているけど、誰もが知っていて様々な賛否を巻き起こした松沢氏の英断に「禁煙条例」があるのはご存知かと思う。えらく楽しみだ。ぼくは実は投票日の4月10日は大阪に出張なのだが、松沢氏が東京にも禁煙条例を発令する、と公約するなら、不在者投票の権利を使っても、がぜん、松沢氏に投票したくなってくる。、

ぼくは極端な嫌煙論者ではないけど、公共施設・飲食店は禁煙にすべきであると考えている。言い方を変えれば、タバコは吸えないようにすべきということ。

タバコの弊害は、健康面とか副流煙とか、さまざまに叫ばれているが、ぼくが思う最大の理由、それは、不平等だからだ。自分たちが支払った税金で運営される施設、そこに、タバコを吸う人たちのためだけに、灰皿を置き、何度も灰皿を片付け、タバコの煙によって汚れた壁を洗い、煤けた空調を掃除する。ひいては専用の部屋まで作ってしまう。その経費か納税者全員に按分されるのはおかしいと思うからだ。

タバコ価格の大半は税金で、その分を支払っているではないか、という意見もあろう。では、酒の税金はどう使われているのだろうか。市役所で長時間待たされているとき、ワインのボトルを持ち込めば、サッとグラスが提供されるのか(笑。

公共施設分はタバコ税でまかなえるとしよう(それでも無駄遣いではあるが)、新幹線はどうだろう。
ますます快適な乗り物になった新型700形。ぼくは東海道新幹線に乗る際、できるだけこの新型車輌を指定する。この車輌は、JR東海として初めて完全禁煙にした画期的なものだけど、何両かの間に喫煙ルームが設けられている。その喫煙ルームを作るための余計な費用はどこから出でいるのだろうか。タバコがいやな人がお金を出し合って喫煙ルームを作っているようなものである。

そして飲食店。最近でこそ少なくなったが、昔は酒を頼んだら、それについて、少量のピーナッツと引き換えにチャージを取られるのが通例だった。ではなせ、灰皿を要求してチャージが取られないのか。酒は飲食店では定価の倍、三倍で売られているが、タバコは定価で販売されているにもかかわらずだ。

飲食店の禁煙化については、本来なら対立候補の渡辺美樹氏がリーダーとなって進めるべきものだったと今でも感じている。福祉や介護の学校等を経営するとの立場を表明しながら、禁煙・分煙に関して相当後ろ向きの意見をお持ちのようで、過去にひどく失望した経緯がある。残念だ。

また、G8の参加国として、先進国の一員だと胸を張るなら、禁煙を推進すべきだろう。全ての国に行って綿密な調査をしたわけではないものの、先進8カ国で、公共施設や飲食店で堂々とタバコが吸えるのは日本だけである。いわゆる世界標準から日本はずっと遅れている。そこに気づかない、言及しないことが不思議なくらいだ。

東京では、エスカレーターで急ぐ人には右側をあけるが、世界中の都市で右側をあけるのは、ぼくの知る限り東京だけである。ただ、東京の人は右側をあけることが世界標準からずれていることに誰も気づかない。何の疑問も感じていない。ことタバコもそれと同様ではないか、と感じる。

よくよく、タバコは嗜好品なのだからとの意見もある。大賛成だ。ゆえ、嗜好品であれば惰性で吸うべきではない。

松沢氏は、ぜひとも東京都禁煙条例を公約にしてほしいし、それで選挙戦を戦ってほしい。そして、潜在的にタバコの煙を嫌っている人たちの票を、きっと集めることができるように思う。

ただし、食事におけるマナーという点では、ぼくの場合、クチャクチャ食べることも、カシャカシャ写真を撮ることも、スパスパ煙草を吸うことも、すぺて同等にマナー違反だし不快である。タバコ以外を条例で禁止できないのは悲しい限りだが(笑。