撮影許可?

グルメブログ等で、時折「撮影許可済」みたいなニュアンスの言葉を目にすることがある。

これは、自分が撮影した写真をウェブ上に掲載することに関し、店側の了解はキチンと取りました、とのアピールだと思うけど、その言葉、実はぼくには多少違和感がある。

「撮影許可済」とは、店側からのお許しであって、もちろんレストランで食事をする他の客の認可ではない。それを喫煙を例にして置き換えてみると、タバコを吸って他のテーブルの客から嫌な顔をされた際、「この店のどこにも禁煙って書いてないだろ!」と開き直っている状況と同じに見えないだろうか。

おそらく「撮影許可済」と書いている人の心理には、自分は店側に撮影の許可をとれば大丈夫であり、その行為がマナー違反であることに対する自覚があまりないのでは、という気がする。

イマの時代、レストランでは、タバコを吸うことも撮影をすることも同じくマナー違反である。ただぼくは、それをマナーに反するからやめるべきと訴えるつもりは毛頭ない。自分でも気づかないところで様々なマナー違反をしていることは少なからずあると思うし、客のひとりとして、他人の行為をとがめるだけの資格も余裕も持ち得るとは考えにくい。

ただ、マナー違反とは知りつつも、個人個人にはそれを上回る欲求(タバコを吸いたいとか写真を撮りたいとかウェブに載せたいとか)があり、周りの皆さんには申し訳ありませんが、どうかお許しくださいとの気持ちは必要だ。

ゆえ、「撮影許可済」と書いて写真を載せる行為には、上記の周りの客に申し訳ないとの気遣いがあまり感じられないのである。

隣りのテーブルから「タバコを吸ってもいいですか」と聞かれることは、最近とても多くなった。それは上記のような、タバコがマナー違反だという自覚が愛煙家の中に芽生えているからかと拝察する。

ただ、未だかつて、レストラン内にカメラを持ち込んでいいですか、とか、写真を撮ってもいいですか、と他テーブルの客から聞かれたことはない。